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「お礼旁々」の使い方や意味・例文の豆知識

「お礼旁々」の使い方や意味・例文

手順・使い方の説明文

「お礼旁々」(おれいかたがた)とは、何か用事があって人を訪ねたり手紙を届けたりする場合に、本題のほかに、以前相手の世話になったことのお礼を述べる趣旨の表現です。「かたがた」とは「××を兼ねて」「××がてら」といった意味の接尾辞で、漢字では「旁」一字で「かたがた」と読んだり、「方方(方々)」と表記することもあります。

手順1

「お礼旁々」とは上に述べた通り、以前相手の世話を受けたことに感謝しつつ、かつ本題となる用件を導入する表現です。ややかしこまった言い回しなので、場面によってもう少し柔らかく「お礼を兼ねて」「お礼がてら」などと言い換えることも出来ます。

手順2

(転職・退職挨拶文などで)つきましては親しく拝眉のうえ、ご報告申し上げるべきところではありますが、略儀ながら書中をもちまして「お礼旁々」ご挨拶を申し上げる次第です。

(母校の恩師に)本日は当時のお礼旁々、その後のご報告とご挨拶に上がりました。

(夫婦の会話で)今日はお世話になった○○先生と「お礼旁々」お昼をいただく予定です。

(友人を訪ねて)先日は助かったよ。今日はその「お礼旁々」、ちょっと見せたいものがあって訪ねたんだけれども。

(支援の返礼に)先達てはありがとうございました。本日は先日の「お礼旁々」、何かこちらでお手伝い出来ることがあればと思って参りました。

手順3

「お礼旁々」は、世話を受けたお礼を述べるほかに本題がある場合のみ用いることが出来るので、用件がない場合に用いることはできません。また、「お礼旁々」は「お礼を兼ねて」「お礼がてら」と、謝意をやや軽く扱う印象を与える恐れもあるので、慣例的、形式的な挨拶ではなく、深く感謝の意を伝えたい場合には避けるのが賢明です。

手順4

「お礼旁々」とは、「お礼がてら」「お礼を兼ねて」の意の慣用語句で、主に書面や挨拶の場面で、以前相手に受けた世話へのお礼と、本題となる用件とを並べて述べる表現です。従ってほかに用がない場合には用いることが出来ません。また、お礼をもののついでに述べることになるので、しっかりと感謝の意を伝えたい場合には控えたほうが良いでしょう。