手順1
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- 「晴れて」の意味は、「誰に遠慮することなく」や、「やましさのかけらも無く」です。遠慮や、やましさの基準は自分独自の価値観ではなく集団の社会規範。その時によって、親族内の決まりごとであったり、町内会の不文律であったり、諸法であったりと変わります。
手順2
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- 私たちの友人である晴美さんと清君が来月結婚します。皆さんもご存知のとおり、二人は学生時代サークル活動を通して知り合いました。楽しかった夏合宿や何の理由で開かれたのか思い出せない数々のコンパは、今はただただ懐かしい思い出です。
二人が結婚を決意したのは3年生の時。その思いを伝えるため、清君は晴美さんのご両親にご挨拶に伺いました。結果は合えなく撃沈。お父様から、「一端の社会人ならいつでも話し合うが」と言われたそうです。
それが激励だったのかどうかは不明ですが、懸命の就職活動の甲斐あって、清君は見事に地元を代表する優良企業に就職。
そして社会人2年目の正月、再びご両親宅を訪問した際に「晴れて」結婚の承諾を頂きました。
手順3
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- 太陽の光は自分にだけに射すものではありません。少なくとも話し相手にも注がれます。つまり、話し相手もしくは聴衆の誰からも後ろ指を指されない状況が前提です。従って、かなり怪しいけれども決定的な証拠が無いために無罪判決を受けた被告が、一般社会に向けて「「晴れて」無罪」と言うのは正しくありません。法的な解釈が無罪なだけであって同義的な空の色は曇りのままですから。
手順4
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- 晴れると言うからには、その前に曇りや闇があるのが前提です。だから、何の障害もなくすんなり運んだ案件に「晴れて」を使うのは滑稽でしかありません。気分が爽快なのは自分だけで、他の多くの聴衆が不愉快に感じるような状況で使うのも人格を疑われます。「晴れて」は苦難を乗り越えて、しかもその場にいることがふさわしい人のほとんどが公正であると感じる場合に使うのが原則です。
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