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「拝顔のうえで」の使い方や意味・例文の豆知識

「拝顔のうえで」の使い方や意味・例文

手順・使い方の説明文

「拝顔のうえで」とは「はいがんのうえで」と読みます。目上の人に会うことをへりくだって表したいときに広く用いられます。会話での使用よりも文面での表現に多く使われます。一文字違いの言葉で「拝眉」という言葉がありますが、こちらも「会うこと」の謙譲語であり「拝顔」とともに「お会いする」という意味で使われます。

手順1

「拝顔」は顔を拝見すると書くことからも分かるように、「会う」という意味をもっています。「拝顔」と「うえで」が合わさった「拝顔のうえで」には、「お会いしたのちに」「お目にかかったあとで」のような意味があります。

手順2

様々な挨拶文で用いられますが、ビジネスシーンで職場の上司や取引先などに対して敬う言葉として用いられます。

例えば、退職における連絡のメールや手紙においても目にすることも多いです。

「一々拝顔の上御礼申し上げるのが本意でございますが」などと前置きし、そのあとで本題を述べます。

「本来であれば顔を合わせたうえで伝えることがふさわしいのではあるが、それが叶いませんので仕方なく文面で失礼させていただきます」という思いを伝えたいのですが、あまり長くなりすぎてもスマートではありません。

「拝顔のうえで」とすることで、尊敬の気持ちはそのままに簡潔な表現で伝えることができます。

手順3

会うことを謙譲したい時に比較的相手を選ばず使用される「拝顔のうえで」に対して、貴人や明らかに身分の高い相手に対しては「拝顔の栄」を用い「お目にかかれることは大変栄誉あることです」とより一層の敬意を表します。「浴する」を語尾に合わせて使用することが一般的です。

手順4

「お会いになったのちに」という意向を伝えるのにも、相手との関係性や社会的立場によって表現方法は異なります。「拝顔のうえで」と前置く相手というのは自分にとって敬うべき立場の方々です。気持ちをこめて丁寧な文面を心がけるのはもちろんのこと、敬語や謙譲語が間違っていないか使用する時には十分に気をつけましょう。