手順1
-
- 「敬具」は相手に対して敬意を表すために使う結びの言葉で、「つつしんで申し上げました」という意味をもちます。人と会って別れるときに「それではまた」と言いますが、文章においてもそのような意味合いを込めて「敬具」を使います。
手順2
-
- 手紙などの書面で最後につける「敬具」ですが、手紙に使うときは手紙の最初につける「拝啓」とセットで使います。
「拝啓」は頭語とよばれ、手紙の書き出しの部分に使います。それに対し、「敬具」は結語と呼ばれ、頭語の対になるもので、文章の締めとして使います。
この組み合わせには決まりがあり、「拝啓」で始めた場合には「敬具」で終わらせることが一般的です。さらに丁寧な文章にしたい場合は、頭語に「謹啓」、結語に「敬白」の組み合わせを使う場合もあります。
「敬具」の使い方としては「拝啓 (時候の挨拶、本文省略)末筆ながら、ご自愛のほどお祈り申し上げます。(1行あけて)「敬具」のように使います。
手順3
-
- 拝啓・「敬具」は本来手紙などの書面で使うものです。そのためファックスなどを送る際には、使わないのが一般的です。また書面であっても年賀状などのハガキや、災害や病気の見舞い状などでは、拝啓・「敬具」を使いません。このように手紙を出す状況に応じては、拝啓と「敬具」を使わない方が良い場合もあるので、注意が必要です。
手順4
-
- 「敬具」は親しい相手との手紙では意識して使うものではありませんが、ビジネスの現場では目上の人に対して敬意を払う文章を書くために必要になってくるものです。「敬具」を使うときは頭語である「拝啓」もセットで覚えておくことが大切です。正しい手紙のビジネスマナーを身に着けるためには、形式だけでなく、言葉の意味まできちんと理解しておくと良いでしょう。
Copyright (c) 2025 ひな形の知りたい! ALL RIGHTS RESERVED.