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「粗品」の使い方や意味・例文の豆知識

「粗品」の使い方や意味・例文

手順・使い方の説明文

「粗品」(そしな・そひん)」とは、相手に贈り物をするときに、贈り手自身が自分の贈る品物を謙遜して言う呼び名です。熨斗(のし)と呼ばれる長い六角形をした飾りを付し、挨拶やお礼、もしくは粗相をしたお詫びの意味をこめて、包装に「粗品」と印刷し、贈る場合が多いようです。相手に気遣いをさせないために、具体的な品物としてはタオルやボールペン、カレンダーなど、日常の消耗品が好んで選ばれます。

手順1

上述したように、「粗品」という語には品物の贈り手から受け手への謙遜の意識が反映されています。相手に負担を強いない範囲で、「粗末なものですみませんが、ささやかな気持ちの表れとして、どうぞお受け取りください」という贈り手の心情を表現しています。

手順2

(雑誌などで読者の投稿案内に)ご感想などをご記入のうえ、弊社××係までお送りください。抽選ののち当選者に「粗品」を進呈いたします。

(粗相をした学生が指導教官に)「先日はご迷惑をおかけしてどうもすみませんでした。こちら、「粗品」ではありますがどうぞお納めください」

(新生活の開始に伴って)銀行口座の開設や新聞契約やらで「粗品」としてもらった石鹸や洗剤が随分たまったよ。

(葉書の応募に)先着200名様に「粗品」呈上
以上のように、基本的に品物の贈り手が受け手を上の立場に置いて、へりくだって用います。品物を贈る際に使用する動詞もそれに合わせて「進呈」「呈上」などと謙譲表現を用います。

手順3

「粗品」が謙譲の気持ちを含んだ語なので、それにつりあわない動詞とは相性がよくありません。例えば「粗品」をあげる」というのはちぐはぐです。同じ理由から、品物の受け手が贈り手との会話の中でその品物を指して、「粗品」と言うわけにもいきません。謙譲表現を取り除いて「品物」もしくは「お品物」と言い換える必要があります。またあまり高額な品物を「粗品」と言って贈るのは却って先方の心情を害するので避けましょう。

手順4

「粗品」とは、謝礼などの機会に品物を贈る場合に、「粗末なものですが……」と贈り手が自分の品物をへりくだっていう言葉です。多く熨斗の付いた包装に包んで些細な日常生活品を贈ります。言葉自体に謙譲の気持ちを含んでいるので立場によってともに用いる動詞や語の言い換えに注意が必要です。また「粗品」と呼ぶものには慣習的にある程度の金額的な限度があるので、贈答の際は気を付けましょう。