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「拘らず」の使い方や意味・例文の豆知識

「拘らず」の使い方や意味・例文

手順・使い方の説明文

「「拘らず」(かかわらず)」は、直前に述べた事柄からの予想に反する内容を続けて述べる場合や、その事柄の影響を受けない事態について述べる際に用いられる表現です。助詞「に」や「にも」に付いて「××に「拘らず」」「××にも「拘らず」」と用いられます。「拘」には「とらえる(とらわれる)」「狭い枠に縛られる」などの意味があり、「関わらず」と表記する場合とは同音異義になります。

手順1

「××に「拘らず」」「××にも「拘らず」」で、「××と関係なく」だとか「××であるのに」「××なのだが」といった意味を表します。それまでに述べた内容に対して、後続の内容が話の流れから推量ないし予期される事態とは必ずしもならないことを示し、例えば特に聞き手の注意を喚起したい場合などに用います。

手順2

(集会の告知ポスター)当日は晴雨に「拘らず」決行いたします。
彼はひどい熱を出しているのにも「拘らず」外出した。
(不祥事の謝罪会見で)皆様からの平素の信頼やご支援にも「拘らず」、このような顛末と相成りましたことを誠に申し訳なく思っております。

××は先日の怪我にも「拘らず」大会で優勝した。
(サービス提供に関する契約書で)以下に該当の場合は理由の如何に「拘らず」利用を停止させていただく場合がございますのでご注意ください。

時には好む好まざるに「拘らず」、なさねばならない場合がある。
再三の注意にも「拘らず」彼はまた同じ失敗をした。

手順3

「拘らず」は、それまでに述べた内容を承けて、その予期に反するような内容を導くときに用いるので、そのような文意になっていない場合は使用することが出来ません。また、漢字で表記する場合に同音の「関わらず」としてしまうのは誤りです。

手順4

「拘らず」は、「××と関係なく」とか「××であるのに」といった意味を表し、直前の内容からの予測に反する事態や、それと無関係に起こる(あるいは起こった)事態を続けて述べる場合に用いられる表現です。特に相手の注意を引きたい時などに使用されます。「関わらず」と表記することは同音でも意味が異なるので注意が必要です。