手順1
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- 「賜る」は「受け取る」の謙譲語です。目上の相手の厚意からくる、物品や意見などの言葉を受け取る際に使います。謙譲語とは自分を下げた立場で使う言葉のことです。そのため、かつての貴族や現代にも天皇陛下など、それ以上の存在がない相手から品物や言葉を受け取った際などの表現に使われることもあります。
手順2
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- 「賜る」の使い方の例文としては、「日頃より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます」や「今後も変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます」など、感謝を伝える際の手紙などの文章に使用できす。
また口に出す言葉としては「教授から賜りました、多大なるご恩に報いることができますよう、これからも精進します」など、かしこまった席でのスピーチなどで使用します。
特に、始まりもしくは結びの言葉で使うことで、より格式高い印象を出すことができるので、やたらと多用するのではなく、使う場面をきちんと選びましょう。
手順3
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- 「賜る」には、似た言葉として、「承る」という言葉があります。これは同じ謙譲語で意味も似ていますが、なのですが、「賜る」は目上の人から物などをいただく、ちょうだいするという「もらう」という意味で、「承る」は謹んで受ける、お受けする、という、受け入れるという意味になります。間違えないように注意しましょう。
手順4
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- 「賜る」はかなりかしこまった言葉の一つです。相手への最上級の敬意や感謝を示したい際に使うと効果的な表現であり、日常生活で使うというよりは、スピーチや手紙などの改まった場面で適切に使用することで、その真意が明確に伝わる言葉でしょう。やたらと使用すればいいというわけでもなく、場の厳粛さや個人間の距離感を示すうえで、どのように使うかをきちんと判断することが重要になる言葉です。
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