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「月迫の候」の使い方や意味・例文の豆知識

「月迫の候」の使い方や意味・例文

手順・使い方の説明文

「月迫の候」は、手紙の冒頭に書かれる時候の挨拶として、季節をあらわす言葉の季語にあたります。この「月迫の候」は12月に使われ、他に「寒冷の候」や「歳晩の候」、「師走の候」・「初冬のみぎり」・「向寒のみぎり」などがあります。月迫は「げっぱく」と読み、月末にさし迫ったことを表わしています。ですので、月の初めよりも終わりに近づいた頃に使われます。

手順1

「月迫の候」は、1年の終わりの月になったことを表わしています。月迫という文字を見ても推察できるように、月の末に迫ってから良く使われる季節の言葉です。年末に入ったばかりであれば、「月迫の候」ではなく、「大雪の候」や「猛冬の候」を使うほうがあっています。

手順2

ビジネスや目上の方への少し改まった文章を書く場合、冒頭に「月迫の候」から始めます。

「「月迫の候」、益々のご発展のこととお慶び申し上げます。」や、「「月迫の候」、ご繁栄のことと存知あげます。」などと使います。またお正月の準備などで忙しいだろうと推察して、「「月迫の候」、ご多忙な日々をお過ごしのことと拝察いたします。」と、相手を思いやる言葉から入って行くことが良いでしょう。

ビジネス文書であれば、「「月迫の候」、年内も余日が少なくなりなりましたが、ますますのご活躍のことと存知あげます。」となります。重要視されるものですので、間違えないよう使ってください。

手順3

はじめの言葉があれば、結びの言葉もあります。「月迫の候」と季節を感じさせる言葉を使ったのですから、結びにもきちんとけじめをつけてください。例えば、「ご多用な歳末のにぎり、ご体調を崩されないようお祈り申し上げます。」としてみてください。

手順4

「月迫の候」では、年末の忙しさを感じさせます。ですので、相手の方の体調やお邪魔をして申し訳なく思っている気持ちを、きちんと伝えておきましょう。そして季節を表わす言葉は「月迫の候」だけでなく、月の初めと終わりで使われるものが違うことも覚えておいて下さい。これらの言葉があるだけで、文章の重みが加わりますのでぜひ使ってみましょう。