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「末筆ながら」の使い方や意味・例文の豆知識

「末筆ながら」の使い方や意味・例文

手順・使い方の説明文

取引先への文書やビジネスメールを送る際、本文を書いたあとに、この文書を終わりにしたい時に「末筆(まっぴつ)ながら」という一言を添えると、本文との境目がはっきりとして、本文で伝えたい内容も分かりやすくなります。つけなくても失礼にはなりませんが、終わりの一文を入れる前に一言添えると、丁寧な文書として締めくくることができます。

手順1

「末筆ながら」とは、「これで手紙を終わります」「最後になりますが」「これで筆を置きます」などの意味があります。「末」というのは「月末」など物事の最後を表す意味があり、「筆」は書くこと、それらを最後にします、という意味合いとなります。

手順2

「「末筆ながら」」の具体的な使い方の例文は以下になります。

ビジネスで使う場合
「末筆ながら」、皆様のご健勝とご活躍を、心よりお祈り申し上げます。
「末筆ながら」、貴社の益々のご発展を、心よりお祈り申し上げます。

年賀状や暑中見舞などで使う場合
「末筆ながら」、本年も変わらぬお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
「末筆ながら」、暑さ厳しい折、くれぐれもお身体ご自愛下さい。

お世話になった方などに
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
「末筆ながら」、時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
「末筆ながら」、●●様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

手順3

使う時の注意点ですが、最後の文になることを表す言葉なので、「末筆ながら」をつけた文の後に、更に文が続かないようにしましょう。また、手紙やメールで使う言葉になりますので、スピーチなどでの締め言葉としては使えません。

手順4

以上、「末筆ながら」の意味や例文、注意点をあげましたが、文章を締めくくるときの言葉に悩んだ時に一言つけ足すと、より丁寧な文に仕上げる事ができます。ビジネスの場や、お世話になった方に送る手紙やメールでは、お世話になっている気持ちや感謝の気持ちを少しでも表せるように、丁寧な文章で締めくくることができると、相手との関係もよりよいものにできることでしょう。