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「心ばかり」の使い方や意味・例文の豆知識

「心ばかり」の使い方や意味・例文

手順・使い方の説明文

日本語独特の言い回しに敬語というものがあります。その中でも尊敬語、謙譲語、といったものがあり「心ばかり」というのは自分がへりくだった言い回しの謙譲語になります。手土産やお礼を渡す場合の定番フレーズになりますが、しっかり意味を把握しておかないとおかしな使用方法になってしまうこともありますので注意しましょう。

手順1

「「心ばかり」の」という意味は「自分の気持ちのほんの一端に過ぎない」「ささやかな」という意味です。手土産を渡す際に言われる「「心ばかり」の品」というのは「ささやかなもの」「気持ちを表すには不十分なもの」という具合になります。

手順2

よく使われるフレーズとして、食べ物やお菓子を渡す際には「「心ばかり」の品ですが、皆さんでお召し上がりください」、手紙やお礼状の中で品物に添えるときにも「「心ばかり」のもので恐縮ですが、お納めください」「「心ばかり」の品で大変恐縮ですが、なにとぞご笑納ください」などと使うことができます。

その効果は「「心ばかり」の品ですので、ご遠慮なくお納めください」というように、相手に遠慮させないように配慮できるというものです。

同じような意味に「つまらないものですが」というのがありますが、お祝いの席などではふさわしくないといわれますので注意しましょう。

手順3

「心ばかり」は、たいしたものではないので申し訳ない、という気持ちも同時に表します。あまり高価なもの、貴重なものを贈るときには避けましょう。ちょっとしたものでも、心を込めて選びましたがお気に召すか分かりません、という意味にふさわしいものを贈ります。

手順4

謙譲語は使い方を間違えると、へりくだって自分を自慢するような表現になってしまいます。「心ばかり」というのは粗末なものという意味ではありませんが、気持ちの一端を表しただけで、この品物では気持ちを表しきれない、といった意味が込められている言葉です。きちんとした敬語が使える日本人が少なくなっていますので、しっかり意味を押さえておきましょう。