ひな形の知りたい!

「差し出がましいこととは存じますが」の使い方や意味・例文の豆知識

「差し出がましいこととは存じますが」の使い方や意味・例文

手順・使い方の説明文

「差し出がましいこととは存じますが」という言葉の「差し出がましい」は、本来はでしゃばりな、お節介な、という意味の形容詞です。古語の「差し出づ」に、接尾語の「がましい」が付いたもので、古くから存在している文章です。現代では読みも「さしいでがましい」から「さしでがましい」となり、物事をはっきり伝えることが憚れるように感じる際に、ワンクッション前置きを入れたい文章や言葉として使用できます。

手順1

「差し出がましいこととは存じますが」は、目上の相手に対し、少し伝えづらい事柄(アドバイスや間違っている部分など)を伝えるときに、「あえて出しゃばったことを言いますが、お許しください」と、失礼を予告することで、相手に不快感を与えないようにすることができる文章です。

手順2

例文としては、「「差し出がましいこととは存じますが」、ひとつ気になる点がございます」・「「差し出がましいこととは存じますが」、その方法では問題が発生します」など、注意点や問題点を指摘するときに使う場合や、「「差し出がましいこととは存じますが」、ブラウスのチャックが開いています」など、ストレートに言いにくいこと、相手に恥をかかせてしまう可能性がある事柄に関しても、柔らかい言い方で優しく伝えることができます。

また、もう起こってしまった、先にやってしまったことに関しても「このようなことをしてしまって、「差し出がましいこととは存じますが」」と言うことで、相手への気配りや優しさを感じられる物言いになります。

手順3

「差し出がましいこととは存じますが」という言葉を使用するにあたっての注意点としては、この言葉はあくまでも相手への思いやりを表しているものです。何度もしつこく使ったり、相手への尊敬の念が感じられるように使用しないと、ただの嫌味として受け取られかねないので注意しましょう。

手順4

「差し出がましいこととは存じますが」という言葉は、相手への思いやり、尊敬の念を込めつつも、注意点や問題点などを伝えなくてはいけないときに、相手が少しでも不快な気分にならないように配慮された、日本独特の謙虚さを表している言葉です。適切な場面で、適切に使用することにより、自分の価値も向上してくれる可能性のある、素晴らしい表現ですので、正しく使っていきましょう。